あん

朝7時起床。


福岡県八女市の町づくりのキーパーソンであるKさんが、
朝7時にうちの草刈りに来られるということだったので、
寝ぼけ眼をこすって必死に起きたが、案の定いらっしゃらない。
(Kさんは、うちの町家を管理する団体の方でもあり、管理責任を
お持ちなのだ)


そりゃそうだ、出会った頃は還暦に差し掛かったばかりだったKさんも
もう60代後半である。その年齢でバリバリ動き回っておられるので、
これくらいは想定内である。
朝食のカレーを妻と食べながら、のんびり待つ。
9時、Kさん到着。Kさん、私、妻の3人で猛然と草を刈る。
小一時間で終了。3人でやるとやっぱり早いなあ。


仕事へ行く妻を見送り、自宅で新作映画への英語字幕貼り付け作業の
手直し。翻訳の改善点を見つけてしまったので、修正していく。
昼過ぎ、ムネオ君からメールがあり、
近所のえほん屋ありが10匹。-books&coffee-へ。
洋邦ロック事情について小一時間、ムネオ君と歓談する。
途中、Kさんもカレーを食べに来店され、ご挨拶。


夕方、おりなす八女へ。
かつては狭い町にいくつもあったそうだが、現在、
八女市には映画館がないため、映画を楽しむ八女・筑後の会さんが
公共のホールで定期的に映画上映会を開催されている。
この日は河瀬直美監督「あん」であった。


序盤、樹木希林さんがじっくり餡を作る辺りまでは
(映画に)乗れたのだが、良かったのはそこまで。
俳優陣の力でなんとなく観終えることはできたものの、
内実は非常にチープなメロドラマであった。ハンセン病
モチーフとして使われているが、別にハンセン病でなくても
よかったように思う。ということは、ハンセン病に失礼ということ。
千太郎(永瀬正敏)が感傷的でよく泣くのにも辟易した。


帰宅し、英語字幕の修正を進める。